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本書は伝説や伝承に登場する怪異の正体を古生物学の視点から考察する内容になっています。ユニコーンやグリフィンなどの西洋のクリーチャーから天狗や鵺などの日本の妖怪まで計9体の怪異が紹介されています。古代の人々が古生物の化石からどのようなプロセスで怪異を想像したのかが綴られています。もちろん、古代人と直接対話したわけでもないので可能性の一つとしての話ですが、どれも大なり小なり納得感はありました。

ここ2,3年ぐらい僕は童心に帰り恐竜に夢中になっている。きっかけは2021年に横浜で開催された恐竜科学博だった。ただの暇つぶしで行ったつもりだったけれど、改めて見るティラノサウルスやトリケラトプスの迫力に圧巻だった。かつてこんなにも巨大な生物が地上を闊歩していたと想像するだけで興奮が収まらなかった。そんなこんなで恐竜のことを改めて詳しく知りたいと思い『恐竜の世界史――負け犬が覇

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